今回は、あやゆる創作物が共有する一つのゴール地点、『違和感の排除』についてまとめました。
映画・絵画・音楽・小説はもちろん、全ての創作に対する一つの回答を理解することで、読み専の方にも物語をもっと深く楽しむ手助けになれればと思います。
作品における違和感とは?
私達は作品に触れる時、最大限に楽しむのを妨害する存在があります。
それが「違和感」と呼ばれるものです。
それは絵画の色味であったり、映画ではストーリーの流れ、ゲームキャラクターの形や、小説だと漢字の意味などに潜んでいます。
他とこの場所だけがなんか違う、周りと違う不自然さを抱くのも同じく「違和感」です。
そんな「違和感」に対して、いちいち目くじらを立てていると疲れてしまうので、web小説なら多少のミスは脳内補完してスクロールしてしまうかもですがちょっと待ってください!!
今、記事を読んでいるアナタのお気に入り小説で、違和感がなくスルスル読み進めることができた作品は必ず高評価が入っているはずです。
普段ならスルーしてしまうような「違和感」ですが、この「違和感」を取り除く作業を極めているかいないかで、読後の満足度に大きな影響があることを知ってもらいたいです。
違和感はなぜ完成度を下げる?
作品における「違和感」に抱く感想は、単に気が散るだけに留まりません。
成否の確認は受け手に空白の時間を作り出しますし、抱いた疑問は解消されることにエネルギーが使われてしまいます。
これでは作品に対する集中力を欠いてしまい、結果としてより簡単でわかりやすい物語がweb小説でウケる。そんな流れが出来上がってしまったのです。
そんな誤解された真実のもと、文章・人物・背景・感情を軽視された作品が溢れるのに繋がります。
いわゆるプロの商業作家が手がけた小説は、校閲官による幾重にも連なるチェックが行われ、情報・表現・誤字脱字を徹底的に排除することで、プロの力を最大出力で伝えることを徹底しています。
もしもアナタが大好きなweb小説のことを、もっと応援したと!!と考えているのなら、アナタの感じた違和感を報告することによって、より作品の完成度を高めることに貢献することに繋がることでしょう。
違和感を見抜き、正しく均すを極めて届く
極論を言えば、「違和感の排除」さえマスターできれば、プロでも通用するような作品を産み出すことができます。
しかし、違和感を抱かせないストーリー展開やキャラ設定と動かし方の技術を積み上げることと合わせ、出版社が資本と人材とノウハウによってようやく世に送り出せるのに対し、アマチュアは時間・素材・技術と使える資源が限られています。
今後モノカキは自分の取れる選択肢をなおさら吟味しなければならない状況に立たされることでしょう。
作品づくりをかじったことある方なら誰でもぶち当たる、毎日投稿へ抱く崇拝と憧れ、そして諦めの感情を見直す必要があるかもしれません。
あのヒカキンですら、毎日投稿はキツイと語っているのです。
動画編集についての知識を私は持ち合わせていませんが、役割分担が難しいモノカキという狭い範囲であれば、なおのこと洗練された一手が求められるようになると私は固く信じています。
まとめ
「違和感の排除」とは、作品に潜むおかしな所を探し出し、修正することを指す。
気が散る・空白の時間・疑問を生んでしまうことから、時に違和感は作品を楽しむ大きな障害となってしまう。
極端に完成度を損ねる毎日投稿の全てを否定する訳ではないが、モノカキは一度、自身が取るべき行動を慎重に選び取らなければならないかもしれない。
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