【すぐわかる将棋】対策ってなに?基本的な六つの考え方【第十回】

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やぁ、こんにちは。すぐわかる将棋だよ

 

今回は、選べる六つの考え方?そんな将棋における対策についてお話しするね

 

将棋を指していると、どうしても勝ちにくい戦法・囲いに出くわしてしまうことはないかな?

 

どうやって戦おうか悩んでいる間に、相手に好き放題攻められて負けてしまうなんて、とっても悔しい負け方だよね

 

対策を立てようと頑張ってみるけど、どうにも上手くいかない

 

もっと簡単に、対策を練ることってできないのかな?

 

そんな時は、この言葉を思い出して?

 

スバリ!対策とは「六つの考え方のこと」だよ

 

六つの考え方って?

速攻

 

理由は大きく分けて六つ

 

一つ目は、「速攻」だよ

 

玉の守りも程々に、最速で相手陣に攻撃を仕掛けるのが”速攻”と呼ばれる対策だね

 

特に穴熊、銀立ち矢倉、左玉などの準備に時間がかかる相手には絶大な効果を発揮するんだ

 

相手玉が固くなる前に攻めるので、刺さった時の破壊力はピカイチ

 

早々に仕掛けるので分岐も少なく、振り返りもしやすい

 

格上の相手を自分の土俵に引き込めるので、勝ちやすいのも大きな特徴だ

 

反面、速攻が失敗してしまった場合は注意が必要だよ

 

速攻は守りを放棄する捨て身の攻撃だから、反撃されるととっても脆いんだ

 

持ち駒も相手に渡っているので、より厳しい攻めが飛んでくるよ

 

そうなってしまうともう攻撃どころではなくなってしまうので、しばらくは守勢に回って、ジッとチャンスを待つようにしよう

 

固さ

 

二つ目は、「固さ」だよ

 

駒を密集させて、強気に戦いを挑むのが”固さ”と呼ばれる対策だね

 

特に嬉野流、右玉、居玉などの囲いが薄い相手には絶大な効果を発揮するんだ

 

ほとんどの相手に固さで優位に立つことができるので、組めてしまえば作戦勝ち!

 

あとは駒を捌くことさえできれば、順当に勝利することができるよ

 

とっても防御力が高い対策だから、逆転勝ちが起こりやすい対策とも言えるね

 

反面、相手の動向には注意しないといけないよ

 

速攻を仕掛けてくる気配があれば、手早く囲って戦いに備えよう

 

駒を密集させる性質上、打ち込みの隙が多くなってしまうから、大駒交換だけは絶対に避けてね

 

駒を繰り出して、制圧してくるような動きには冷静に対処しよう

 

上手く駒を捌くことができれば、固さと駒効率で大優勢が築けるよ

 

黙々と攻撃陣形を組んでくる相手には注意が必要だね

 

すぐに負けてしまうことはないけれど、相手に歩の一枚でも渡してしまうと途端に総攻撃が始まってしまうから注意しよう

 

攻撃陣を組ませないように立ち回ったり、一気に攻め込んで攻撃する暇を与えなかったりと、優位に立ち回るには一工夫が必要になってくるよ

 

制圧

 

三つ目は、「制圧」だよ

 

駒をズンズン繰り出して、相手をじっくり追い詰めていくのが”制圧”と呼ばれる対策だね

 

特に穴熊、石田流、アヒル囲いなどの大駒を目標にしやすい相手には絶大な効果を発揮するんだ

 

制空権を確保できれば、相手からは手も足も出せなくなるよ

 

後はゆっくり”と金”を作っていって、完封勝ちを目指そう

 

時間が経てば立つほど自然と優位になっていくから、激しい将棋がニガテな人にはオススメの対策だ

 

反面、前線が突破されてしまった場合は一気に不利になってしまうよ

 

前線を押し上げる都合上、守備駒は最低限、もしくは全くないなんてことも

 

もし大駒の侵入を許してしまうと、あっという間にキケンな形になってしまうんだ

 

追い詰めようとしていたはずが、気付けば逆包囲される形になって大ピンチ!

 

一つのミスが敗因に直結してくるので、慎重で丁寧な指し回しが求められるね

 

対抗

 

四つ目は、「対抗」だよ

 

相手が駒を繰り出してくるのに対して、こちらも同様に駒を繰り出していくのが”対抗”と呼ばれる対策だね

 

特に中飛車、向かい飛車、右四間などの積極的な相手には絶大な効果を発揮するんだ

 

同数の駒が睨み合う形は、互いになかなか攻めづらい

 

すぐに手を出すと不利になってしまうから、戦いになりにくいんだ

 

後はゆっくりした展開に持ち込んで、互角の勝負を挑もう!

 

“対抗”は、これで勝てる!といった決定的な対策ではないよ

 

いちばんの目的は、序盤で相手にリードを取らせないことなんだ

 

ひと段落ついたら、他の対策に切り替えてね

 

けれど、相手にペースを握らせないという点では、これも立派な対策なんだよ

 

陣形

 

五つ目は、「陣形」だよ

 

好形という駒が使いやすい形を積極的に目指すのが、この”陣形”という対策なんだ

 

具体的には地下鉄飛車、銀立ち矢倉、左玉などのことを指すね

 

“陣形”は、全ての相手に対して有利に立ち回れる万能さが売りだよ

 

対処法を知らない相手には、一方的な対局にできてしまう恐ろしい対策なんだ

 

しっかり準備を整えて攻めるから、攻めが切れる心配が少ないのも魅力だね

 

反面、組むまでは時間がかかってしまうよ

 

だから相手に先行されてしまう場合が多いんだ

 

相手に先行されてしまうと、”陣形”の強みを生かしきれない

 

そのままいいとこなしで負けてしまうことも少なくないよ

 

準備が整うまで、いかに本格的な戦いを避けられるか。それが、”陣形”を指しこなす上での重要なポイントだね

 

時間

 

六つ目は、「時間」だよ

 

相手より少しでも時間的有利に立とうとするのが、この”時間”という対策なんだ

 

具体的には使い慣れた戦法、千日手狙いの指し回し、時間稼ぎの手などのことを指すね

 

特に短い切れ負け将棋では、無類の強さを誇るよ

 

時間の前では、どんな強い人でも逆らえない

 

大番狂わせを狙える、夢のような対策と言えるね

 

反面、勝率は安定しないよ

 

格上に勝てたのは運が良かったから。格下に負けたのは運が悪かったから

 

考える時間を最小限にしているから、実力が上下しやすいんだ

 

チャンスは見逃しやすいし、キケンな手にも気付きにくい

 

読み切る時間はないから、手拍子に指してしまう

 

もし相手に冷静な対応をされると、簡単に形勢がひっくり返るよ

 

“時間”という対策は、将棋で勝つというより、ルールで勝つという方が近いかもしれないね

 

とまぁ、こうした理由で対策とは六つの考え方なわけなのです

 

最後まで見てくれてありがとう。ばいば〜い!

 

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