【その扉を】倫理の脱法マンガ『ゆぎゃくり!』徹底解剖【開けてはならない】

画像が表示できませんでした オススメ作品

 

よ゛う゛こ゛そ゛じごく゛の゛い゛り゛ぐち゛へ゛ぇ゛──────

 

今回紹介する作品は、はっきりいって悪趣味です

 

とても人様にひけらかすような代物ではございません

 

それでも、この作品が秘めたる暗黒ぱぅあーは私の創作人生にとてつもない衝撃をもたらしました

 

是非ともモノカキ同志諸君と・・・・こっそり共有したい(こそこそ)

 

頭ごなしに拒絶し否定するのは簡単

 

しかし『わかりあえないモノ』からこそ得られる学びや気づきがあると、エマニュエル・レヴィナスはいいます

 

今回は実社会では排斥の存在

 

なかでも道徳がすっぽ抜けた代表作

 

『ゆぎゃくり!』

 

設定とアイデアが織りなす凶暴さとその可能性

 

ぜひ未知の世界に脳を焼かれていただきたい

 

ぐふっふふふふふふふふふふふふふふ

 

背景

 

『東方Project』

 

上海アリス幻樂団が産み出した作品群の総称

 

そこから2chでアスキーアート(AA)として生まれたのがゆっくり霊夢や魔理沙といった『ゆっくり』群

 

そこからさらに枝分かれしたものが今回紹介するジャンル、通称『ゆ虐』と呼ばれるかなり業が深いシロモノです

 

いってしまえば弱いものを痛ぶって○すという、絶対に日の目を浴びてはならない特級呪物

 

そんなもの、もしも人に勧めてしまうようならば人間性を疑われること間違いなし

 

うん

 

本来なら、『ゆ虐』を紹介するなんていうトチ狂った行動はご法度

 

不特定多数が見ているネットで公開すれば何が起こるか分かったもんじゃない

 

社会の隅っこの方で身を屈めながら誰にも悟られないように楽しむものなんです

 

・・・・いや、熱したフライパンに玉こんにゃく入れてヘラで押し潰してる動画を「赤ゆの悲鳴だ!!」ってキャッキャしてたのをテレビで取り上げられたのは違いますよ?

 

で?何がそんなに”ヤバい”ワケ?

 

・・・・ここまで説明してまだブラウザバックしてない、だと?(冷や汗)

 

な、なるほど。そそそんなことでは動じないエリートモノカキということか・・・・ホントに?(困惑)

 

わかりました

 

アビスの扉をフルオープンにするその姿勢・・・・我らがモノカキの未来がため、敬意を評し、私から見た一体なにが”ヤバい”のかを赤裸々に語っていきたいと思います

 

ヤバい設定

 

『ゆ虐』には基準となる設定が存在します

 

  • 野生動物のように活動し、捕食したものを餡子に変換し身体を保つ
  • 同種との生殖行為によりその数を増やす
  • それなりの知能や情動を備え、人間ともある程度の会話が可能
  • 自然の脅威を軽視して全滅したり、人間との力の差を理解できないほどに頭が弱いことが多い
  • 身体能力は高くなく、人間含めた他の多くの動物には為すすべもない
  • その身体は通常の生物のものではなく、餡子や饅頭皮と行った食品で構成されている

ニコニコ大百科より抜粋

 

「なんでこんな設定があんの?」

 

それは、世の中にテンプレートが溢れるのと同じ原理

 

人は損をしたくない生き物です

 

それは例え無料のネット小説でも同じこと

 

決まった進行や展開は、ヨミセンに一定の完成度と面白さを保証します

 

つまり経験値の低い初心者が書いたとしても”カタチ”になってしまうのです

 

お決まりの異世界転生モノがこれほどまで流行った背景には、ストレスフリーな物語が好まれた他にも、ヨミセンの「損をしたくない!」という欲求が働いた面もあるでしょう

 

これがどれほど恐ろしいことか

 

参入障壁が低いということは母数が増え、母数が増えるということは傑物が現れる確率が増し、傑物が参加するということは傑作が産まれる環境が整う

 

傑作がまた人を呼び、呼び込まれた人が作品の母数を・・・・・

 

今もどこかで、絶えず作品が供給され続けているのです

 

本来なら世間に到底受け入れられない悪食ジャンルにですよ?

 

もともとキャラクターを痛ぶったり○したりする文化はひっそりと存在していたのですが、このゴキブリのような生命力にはガクブルしちゃいます

 

ヤバいアイデア

 

似たような文化は以前にもあったというのはさっきも話しました

 

しかしこれほどまでに『ゆ虐』というカテゴリーが確立し、実社会にもお漏らしするくらいに増殖してしまった理由は設定だけではありません

 

それが、『ゆ虐』ならではといった革新的アイデア

 

生物でも、植物でもない、”ナマモノ”という独自の立ち位置です

 

この独創的なひらめきによる一番の恩恵が、『ゆ虐』という作品を見る罪悪感を軽減してしまう点

 

近年のフードロス問題

 

溢れかえる食べ物

 

現代の農産・畜産・海産モデルは今世紀保たないなんて話も

 

それでも食品は人に深く根ざした存在であり、自由の効く所有物であり・・・・命を奪った結果とも言えます

 

野菜そのもの、家畜そのもの、鮮魚そのものを捨てるのには抵抗がありますが、一度形を変えてしまったら?

 

生態系からの明確な線引きがなされた”異物”が街を徘徊していたら?

 

それが社会の厄介者で、食品由来のやわらか戦車で、それも言葉をしゃべるような都合のいい存在だとしたら?

 

このアイデア一つに、悪魔のような狂気が潜んでいるのです

 

ヤバいキャラクター

 

まだまだあります!!

 

設定、アイデアときたら次はキャラクター

 

ここにも虐待を容認させようという黒い影が

 

大きな群れを扱った作品では、様々な種類のゆっくりが登場するのですが、今回は主流のゆっくり霊夢(れいむ種)とゆっくり魔理沙(まりさ種)に絞ります

 

この二種は『ゆ虐』のほぼ全ての作品に登場することから、作品の思想を色濃く残してといっても過言ではないので、全体像を把握するにはピッタリ

 

そして、なにがそんなに嗜虐心を肯定しにかかるのかといえば、ズバリ人間の負の部分を詰め込んだキャラクター性にあるといえます

 

母親であればモンスターペアレント、子供を使って権利を主張してきたり、自分の子供を全てに優先させたり、夫をこき使う鬼嫁であったり

 

父親であれば井の中の蛙、自分の力を過信したり、子供にいい格好をしたいと考えたり、自信満々で声がやたらと大きかったり

 

子供であれば生意気、要求が失礼であったり、ワガママであったり、空気が読めなかったり

 

人間が一番興味を持つのは人間

 

そこに饅頭の皮を被せて、設定によるお膳立てをして、性格まで最悪と揃えに揃えて『ゆ虐』は完成された土台の上にまがまがしくそびえるのです

 

楽しみ方

 

ここまできてしまったのならもうにがしませんよ?

 

キミも同罪です

 

地獄の果てまで付き合ってもらいます

 

さて、やっと本題に入れる

 

必要とする事前知識が多くて書くのがタルかったのは内緒♡

 

それでは『ゆぎゃくり!』の美味しい食し方をご紹介

 

残飯にキャビアかけても残飯とか言わないでください

 

・・・・まず目を見張るのが柔らかくて暖かい色彩でしょう

 

クソ饅頭の息遣いと可愛さを存分に引き出す技術はこの人だけ!!

 

ストーリーもシンプルイズベスト

 

一言で表すなら生き餌物語

 

例外的にゆっくりれみりゃがいますが、現実世界の愛玩動物であると直感的にわかります

 

そうとも知らずに呑気してる被捕食者一家と、痛ぶると痛ぶるだけ甘くなるという饅頭の特性がベストマッチ!!

 

幸せからの高低差で思わず笑みがこぼれてしまいます

 

饅頭の浅知恵、バレバレの隠蔽、かりそめの楽園

 

全五話と短いながら・・・・いやこのくらいが一番丁度いい

 

最後まで無駄なく微笑みたっぷり満腹太郎

 

結末は安心安全の全滅End

 

中途半端に改心したり和解したりこすいドラマなんて必要ありません

 

過ちがあろうが善良だろうが許しを乞おうが関係ありません

 

情け容赦なく全部潰します、だって生き餌だからァ!!

 

 

さぁ!!準備は整った!!

 

キミもゆ虐の世界に飛び込んでこの劇薬をキメよう!!すぐでいいよ!!

 

なお本記事はゆ虐ローカルルールに従い作品へのリンクを掲載致しません

 

検索する際は自己責任とさせていただきます、その点はご容赦下さい

 

まとめ

 

人は条件さえそろえば誰だって残酷になれる

 

ユダヤ人600万人もの虐殺計画を指揮したアドルフ・アイヒマンは、どこにでもいる気弱な人間でした

 

戦争であったり、環境であったり、時代であったり

 

どんな人間も悪魔になれる素質がある

 

書きたいテーマが決まった瞬間でした

 

私にはヨミセンの方々が求めるようなモノを供給する能力はありません

 

目を背けたくなるような、どうしようもない作品を、時間をかけてでしか産み出せません

 

そうであっても、願わずにはいられないのです

 

本当に困った、たった一人に届くのなら

 

ただ私の文字列が、誰かの一助となることをただただ夢見ているのです

 

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