やぁ、こんにちは。おおきなかぎだよ
今回は、性格は悪い方がいい?そんな小説内における賢さについてお話しするね
冷酷という一解釈
物語には時に、苦しい選択を迫られる瞬間があるよ
どっちも見捨てたくない。けど、どっちか見捨てないといけない
その葛藤がドラマを生み、物語をより味わい深いものにしてくれるね
主人公パワーで全部救っちゃうのもいいけれど、それはそのキャラだからできることであって、共感するかと言われるとちょっと困っちゃう
もしも極限状態に追い込まれたとき、もっとも賢い選択を下すためには、どんな能力が必要なのかな?
そんな時は、この言葉を思い出して?
スバリ!「賢さとは冷酷さ」という考え方だよ
なぜ賢さ=冷酷さなの?
決断力
理由は大きく分けて三つ
一つ目は、『決断力』だよ
医学用語に”トリアージ”と呼ばれるものあるよ
簡単にいうと、救う命に優先順位をつけることだね
1800年代初頭、戦場でより多くの兵士を救うために考案された、歴史のある考え方なんだ
日本でも、”阪神淡路大震災”や”地下鉄サリン事件”をきっかけに、広く認知されるようになったね
人の命はみんな平等だよ
けれど、明らかに救える命が限られてしまう場合。現実から目を逸らしみんなを救うと息巻けば、救える命も救えなくなってしまうよ
たとえその決断で薄情者と言われようと、人でなしと言われようと、人殺しと言われようと
より多くの人を救うためには、時には見捨てるという冷酷さが必要なんだ
耐性
二つ目は、『耐性』だよ
何かを見捨てたり誰かを見捨てる行為は、心を削る行為だね
それがもし一度で済んでくれるならいいけれど、悪いことは重なっていくもの。二度三度と繰り返されれば、心はどんどん苦しくなってしまうよ
いつまで降りかかるわからない非難や罪悪感を真正面から受け止めてしまうのは、とってもキケンな行為なんだ
優しいことを悪だとは言わない。だれも平気な顔をして切り捨ててくるような人に、託したいとは思わないからね
でも優しさは、時として最良の選択を曇らせてしまうよ
そんなことでは、救えたはずのものまで救えなくなってしまう
冷酷は、一見すると信用ならない存在かもしれない
けれど人は冷酷であることで、より多くの最良を導き出せる賢さを得られるようになるんだ
経験
三つ目は、『経験』だよ
冷酷であることの恩恵は、「決断力」や「耐性」だけではないんだ
多くの選択を下すことで、より経験が積まれていくんだね
冷酷さは、非難や罪悪感を軽減することができるから、常人よりも早く成長することができるよ
これは何も、医療の現場に限った話ではないんだ
勉強や仕事。さらにはスポーツマン・ミュージシャン・アーティストだって例外じゃない
最前線で活躍する人は、皆多かれ少なかれ冷酷さの恩恵を受け取っているよ
周囲に影響されず、我関せず。自分を貫き、黙々と積み上げることができる姿は、生徒や社員。選手・歌手・芸術家・美術家の目指すべき一つの形と言えるね
いき過ぎてしまうと犯罪になってしまうけど、それでも冷酷の持つ力は計り知れないよ
誰よりも抜きん出て成果を出したいのなら。冷酷であることは、必要最低条件と言えるね
とまぁ、こうした理由で賢さとは冷酷さなわけなのです
最後まで見てくれてありがとう。ばいば〜い!
参考
トリアージ
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