やぁ、こんにちは。おおきなかぎだよ
今回は、責任とっては優しくして?そんな小説内における優しさについてお話しするね
責任という一解釈
小説を読んでいると、心優しい人格者が登場することがあるよ
過去未来現在問わず、登場人物達に大きな影響を及ぼしてくれるから、物語には欠かせない存在だよね
でも、優しさって一体何?と聞かれると、なんだかとっても困っちゃう
優しさを上手く演出するためには、どんなことに気をつければいいのかな?
そんな時は、この言葉を思い出して?
スバリ!「優しさとは責任のこと」という考え方だよ
なぜ優しい=責任なの?
躊躇
理由は大きく分けて三つ
一つ目は、『躊躇』だよ
“命のビザ”で知られる杉原千畝は、六千人ものユダヤ人を救った人物だよ
けれどその選択は、簡単に下せるものではなかったんだ
というのも、当時の日本とドイツは仲良しで、ドイツはユダヤ人を積極的に捕まえる政策を行なっていたんだよ
そんなユダヤ人を逃す行動は、ドイツの政策に真っ向から反発することになって、ドイツとの仲が悪くなってしまうんだね
それに、お金がなかったり嘘をついたりして日本にやってくる難民も問題視されていたんだ
なので日本は、「避難先の国の入国許可を得ていること」や「避難先の国までの旅費を持っていること」などを理由に、多くのユダヤ人を含む難民を切り捨てることを決めたよ
在リトアニア日本領事館に勤務していた杉原千畝にも、その通達は届いたんだ
けれど目の前には、たくさんのユダヤ人が助けを求めている
彼は躊躇するよ
できることなら助けたい。いや、見えている人が全員とは限らない
一度助けることを決めてしまえば、ウワサを聞きつけた多くのユダヤ人が大挙して押し寄せて、助けられない人が出てきてしまうかもしれない
それに、もしも国の方針に逆らえば、外交官の立場を追われるのは必須
そうなれば収入は途絶え、家族を路頭に迷わせることになってしまう
ドイツの秘密警察に目をつけられれば、自分はもちろん、愛する奥さんや子供の命が狙われるかもしれない
一人で負うにはあまりにも重い責任と助けを求めるユダヤ人達との間で、杉原千畝は悩みに悩み抜くことになるんだ
正しさ
二つ目は、『正しさ』だよ
“みんなが助かる保証はないから”。”国の方針だから”。”命を狙われるから”。そうやって、門戸を閉ざしてしまうことは簡単
けれど、杉原千畝はそんなことはしなかったんだよ
昼食も食べず、休憩も挟まず。助けを借りながら、一人でも多くのユダヤ人を救うためにビザを書く
ソ連のリトアニア併合が近づき、他国の領事館は次々に閉鎖されていく中でも
それでも杉原千畝は、ビザを発行しつづけたんだ
『目の前の困った人を助ける』
ただそれだけの”正しさ”のために、ひたすらにビザを書きつづけたんだ
遂行
三つ目は、『遂行』だよ
ソ連が提示したリトアニア全土の領事館閉鎖日を過ぎ
けれども外には、ビザを求めるユダヤ人の列が
ギリギリまで付き合っていた杉原千畝も、ついに領事館を閉めることに
リトアニアを離れる駅のホーム。そこには、渡航許可証をユダヤ人達に発行する杉原千畝の姿が
予定の列車が来て乗り込んでも、書く手は止めない
汽笛が駅構内に響き渡り、電車が出発する最後の瞬間まで、杉原千畝は書きつづける
列車が動き出し、ユダヤ人達をホームに残して口に出たのは、これ以上助けてあげられないという謝罪だった
彼はユダヤ人を救うことに躊躇しながらも、『目の前の困った人を助ける』という正しさを通し、そして最後まで責任を遂行したんだ
その優しさは、世界に誇る日本人として、今でも世界中で語り継がれているんだよ
とまぁ、こうした理由で優しさとは責任なわけなのです
最後まで見てくれてありがとう。ばいば~い!
参考
杉原千畝と「命のビザ」 ~東洋のシンドラーと呼ばれた外交官~
【杉原千畝】暗殺される危険を冒して発行した6000人の命のビザ! ユダヤ人難民の頼みの綱となった外交官は北東ヨーロッパの地で何をしたのか【イスラエル】(Chiune “Sempo” Sugihara)
NPO 杉原千畝命のビザ
http://www.chiune-sugihara.jp/jp/#:~:text=「命のビザ」とは,民として逃げ込みました%E3%80%82
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